私、役に立てる?
先日、娘が学校で世界の水不足について習ってきました。(https://jeugdjournaal.nl/artikel/2468234-kinderen-in-gevaar-door-tekort-aan-drinkwater.html)
もうすぐ世界的に水不足について話し合う大会があるとのことで、ニュースとして習ってきたようです。
そのとき、娘が言いました。
「どうやったら助けることができるの?」
これはボランティアや、寄付を子供たちがどのように進めていけるのか、考える機会になったのでシェアしたいと思います。
ボランティア団体はどれくらいある?
まず、世界には、
数百万のボランティア団体が存在すると推定されています。これらの団体は、環境保護、災害救助、貧困削減、人権擁護、教育支援など、分野はいろいろです。また、国際的なボランティア団体やNGOもあって、世界中の様々な地域で活動しています。
私たちが参加するには、
一般的には、寄付やボランティアですが、これらの多くは「誰かに動いてもらう」ために「お金」という形で寄付をすることが多いかなと思います。
では、あなたがもし「寄付」を進められたら、あなたは寄付をしますか?
● あなたは10ドル渡されたらどうしますか?
カリフォルニア大学バークレー校によるある一連の実験では、「お金持ちでない人」ほど多くを差し出す傾向があるそうです。
2011年の調査結果でも同じような結果がでていて、所得分布の下の層に当たるアメリカ人は平均して収入の3%を寄付しているのに対し、所得分布の上から20%に当たる人々はその半分以下の1%しか寄付していない。(ただ慈善的寄付の総額の70%は富裕層によるとのこと)
これにはとても、こころを打たれました。
カリフォルニア大学バークレー校の心理学教授ダッカー・ケルトナーは、「経済的に恵まれない人々は他者ー家族、友人、コミュニティーの助けに頼らざるを得ない」ともいっています。
一方で、
お金がある人は助けを「買う」ことができるために日々をいかに凌ぐかという苦労を感じにくいのかもしれません。
例えばあなたが、
10ドルを渡されたらどのように使いますか?
● 教育にボランティアや寄付は必要か
私たち親は、子供を育てるだけで、「毎日忙しく自分で精一杯な生活をしてる」人が多いかと思います。「とても寄付やボランティアまで手が回らない!」という方も多いでしょう。
では実際にこれらのボランティアや寄付のような行動は子供たちに、また彼らの将来にどのようなメリットを与えてくれるのでしょうか?
● 子供の自尊心とボランティアの関係
一般的に、ボランティアや寄付は子供の自尊心を高めつつ、社会的な責任を生むと言われています。また、異なる価値観を理解する良い経験になり、社会に貢献する喜びも体験することができるとも考えられています。
ここで4つのメリットをあげたいと思います。
1.自己肯定感の向上
ボランティアや寄付をすることで、誰かの役立っているという実感が得られて自己肯定感があがると言われています。
2.社会的責任感の育成
ボランティアや寄付は、社会的責任感を育てるのに役に立つと言われています。子供たちは、自分が社会の一員であることを意識することで、自分の行動に責任が生まれます。
3.互いの価値観を理解する
ボランティアや寄付は、さまざまな人々と接することを通じて、異なる価値観を理解する機会となります。「自分と考え方や姿が違う人々が存在する」って、昔日本にいた時は、なかなか感じにくかったなあと私自身も感じます。島国ならでは、、でしょうか。多様性については、最近、肯定的に言われるようになってきましたよね!
4.社会に貢献する喜びを体験する
なにより、喜びや達成感を体験する機会が得られます。
●ボランティアはプレッシャー?
自身の損得を考えると、ボランティアは時間と労力を要する一方で、パッとした生産性がないように思います。ですが、モンク・マインドを提唱するのJay Shetty が言うには、
「僕が君を助けると、きみも幸せになり、僕も幸せになる」とのこと。さらに、科学的にも証明されているようですね!
● ボランティアや寄付はどうやって始める?
娘と話しました。
どうしたら、始められる?
どこで、始められる?
お金を寄付するのもOK(割と簡単)
持っている何かを寄付するのもOK(やればできる)
彼女がやりたいことを聞くと、どうやら
「趣味を生かして彼女の作るものを誰か渡してによろこんでもらう」ことをしたいとのことでした。
さて、では何をしようか・・・。ゆっくり話を育てていきながら、子供たちの人生の糧になればなあと思っています
元地奈弓
元地奈弓 [MOTOJI NAYUMI]
オランダ在住・日本内科医師・4児の母・bokuedi.com 責任者
子供が将来、自立しながらも幸せに暮らすために、子供たちの才能を日々探し、見守ることを大事にしています。