成績表への親の関わり方

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オランダでの成績表

一年が終わりに近づくと、子供たちはそれぞれの成績表を学校からもらって帰ります。日本では成績表といいますが、こちらでは「報告書」(直訳)として戻ってきます。これは全国で行われているコンピューターの学力テストの結果と先生からみた普段の様子がファイルになっています。

親として、
気になるいわゆる「成績の到達度」はまるで車のスピードメーター(%の表示)のように描かれています。
今のグループ(日本で言う学年)でこなすべき、内容にどれだけ到達しているかを見ることができます。

点数化されている日本とはちょっと違う評価になります。もちろん、コンピューターのテストで正解していることが多ければ、「よくクリアできている」状態です。ですが、面白いのは一つの教科の中でも、各分野がデータとしてとても細かく分類されていることです。

 

例えば、「よく間違える」「やや理解が足りない」部分に関して、それは「読解」なのかそれとも「計算方法」のやり方だけなのか、分析することができます。大きなカテゴリーとしては、「聞けているか」「話せているか」「理解しているか」「計算できるか」ですので、学校の先生との面談は,学校での子供たちの様子に加え、「今の状態と学校生活の様子と注目すべきところが具体的に示される」ことになります。子供たちの中にはいわゆる「見守る」だけでよい子供も入れば、少し注意してみておく必要があるという評価もあります。

オランダでは、到達が不十分な教科をどうするの?

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ですが、
親として気になるのはやはり、できてないところはどうやって補充・補完するのかということ。特に日本にいると、学校後の塾はもちろんのこと、ピアノ・水泳・書道など多岐にわたる習い事が控えています。とくに勉強に関しては「学歴」に関わるので親としてもドキドキしますよね。

今回、先生に聞いてみました。
オランダでは学校の勉強に「補充」が必要と感じた時はどうしますか?例えば塾のようなものはあるのですか?

答えは、
「学校の後に勉強しに行く必要はありません。なぜなら子供たちは学校でたくさんの勉強をしているからです。宿題は必要ありません。もちろん中学生になれば宿題がありますが、それまでは宿題という名のつくものは出しません。学校が終わったら家でリラックスしてくつろぐことが大切です」

ここまではっきり言われると、今度は興味がむくむく湧いてきます。子供にとって「何が小学校時代に大切」なのか・・・。

親の子供の勉強への関わり方

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それでも算数などのお勉強に理解が乏しい時は、親としては焦ります。ですので、ぶっちゃけて聞いてみました。「子供にとって理解がまだ十分でない科目があった場合は、私(親)はどうやって子供を助けたらいいですか?」

それは、、

「家で楽しく一緒に遊び、暮らしから学びを得る」そうです。遊びはボードゲームなどもいい!と進めてくれました。とにかく楽しくやることが大切!だそうです!

やり方を選ぶのは私たち

人生の中で、
自分の子供の教育は何回もやり直しをするものではないので、つい、昔の自分の辿ってきた道ならとりあえず安心だと、「お母さんの時代はね。。。」と、そのまま伝えることも多いですが、時代に合わせて、「残す考えと更新しなければならない考え」を選んでいかなければなりません。
 教育については学校自体の特徴に加え、家それぞれの考えがあるとおもいます。何が一番正しいのか、正しかったかは、もしかしたら数年後に、はたまた人生のもっと後で、子供たち自身が教えてくれることでしょう。ですが、私たち親ができることとして、子供たちの才能を信じて一緒に見つけて伸ばしていくことだと今は信じています。

元地奈弓

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