マダニとの関係
マダニの季節がやってきました。オランダでは、4月から10月までマダニ咬傷による注意が必要だとご存じですか?(日本でもマダニへの注意はちょこちょこ見ます)オランダの保健局(GGD)も注意喚起を促しています。マダニは世界中で多く存在するごく普通のダニです。マダニそのものに問題があるわけではなく、マダニに寄生している細菌やウイルスやリケッチアなどが原因で人間に困ったことを引き起こすことがあります。人間がダニに刺されることにより、人間の体に細菌やウイルスやリケッチアが入ってきて病気を引き起こすのです。
www.tekenradar.nlより抜粋
日本でよく聞くマダニを介した感染症は日本紅斑熱・ツツガムシ病が有名ですが、オランダでは、ライム病が特に有名です。
これらは、ときに重篤な症状を引き起こすので、噛まれたことがわかったら治療が必要な場合もあります。
マダニとは?
マダニは血を吸って生きる小さなクモのような生き物で、いろんな種類がいます。日本で有名な日本紅斑熱・ツツガムシ病を引き起こすマダニ類・ダニ類は欧米ではありません。
オランダにいるマダニは背中の赤い2−3ミリのクモのような虫です。5匹中、1匹がライム病を引き起こす細菌(ボレリア属)を持っていて、ダニに咬まれることにより「人間がライム病になるのは2−3%」と言われています。
つまり、
ダニに噛まれても全員が感染するわけではありません。
また、 ダニが24時間以内に適切に除去されれば、ライム病のリスクはさらに小さくなります。
もし、ライム病を発症するとしても少し時間がかかります。なるべく早く対処するために大切なのは、皮膚の状態です。
噛まれたところは、赤・または青みがかった斑点で見つかります。
しばらくすると、リング上に赤みが広がり、数週間から数ヶ月つづくことがあります。
このような状態がみられたらホームドクターを受診しましょう!
実際のライム病の症状
- インフルエンザのような症状
- 倦怠感
- 痛みを伴う関節
- 筋肉の緊張
- 物忘れ
- 集中力の低下
ときに重篤な症状を(髄膜炎など)引き起こすことがあるので、噛まれたとわかったらすぐに医者に見せる必要です。
もし、一見、皮膚に何も症状がなくても血液検査でしらべることができます。もし抗体が陽性ならば抗生物質の服用が必要です。残念ながら、ただのパラセタモールでは治らないので、注意が必要です。
もし、体にダニが引っ付いていたら、特殊なピンセット(こちら )で取り除くことができます。アウトドアのショップなどにいくと、ダニ用のピンセットが売られています。
キャンプなどを計画されている方はぜひ、夏場は携帯する方がよいです。また、30%のDEETを含む虫除け(こちら)も役に立ちます。子供たちは茂みが大好き‼︎ 遊ぶ前に長ズボンも大事ですが、しっかりと予防することも大切ですね!
夏を楽しみながら、健康も維持したいですね!
執筆:元地奈弓